私たちについて

私たちに「道」を教えてくださったヤンとエヴァ・シュヴァンクマイエル夫妻、ならびに、この「道」に一歩踏み出す際に私たちを応援してくださったグロスマン家(ミロシュ、シュチェパーンカ、ヤロスラフSr.、ヤン、ハリナとヤロスラフJr.)にこのウェブサイトを捧げます。

私たちは、1990年代半ばにラドヴァニツというところで活動を行なっていたスピリティズムの「ブラトルストヴィー(友愛)の会」について知りました。その時から、私たちはスピリティズム関係の稀覯本をはじめ、同会が1920〜1949年間に発行し続けた機関誌『スピリティズム・レヴュー』、その他、写真、会員証、バッジなど関係資料を全て収集し始めました。そして、2005年に、私たちは、同会の会員の中に、とても強い霊感のある、いわゆる「霊媒画家」がいたという事を知りました。なかでも、私たちがはじめてヨゼフ・コツィアンによる線描画を目の当たりにしたその時、それは私たちを別世界へといざなったのでした。「無意識への窓」ともいうべきこのドローイングを多くの皆様にもご覧に入れたく、このウェブサイトを設立いたしました。私たちは上述した「道」を歩み始め、道中にスピリティズムのベテランたち、たくさんの事を記憶している方々、素晴らしい方々に邂逅し、彼らの菜食主義や断固とした禁酒・禁煙主義、そして誠実、謙遜な様に感銘を受けました。彼らは今も、少しも劣える事なく自らの精神の道を歩まれているのです。ご縁をいただき、私たちは常に彼らに巡り逢えます。

2018年に、ヨゼフ・コツィアンに一人の「門下」がいたことを知りました。その名はヨゼフ・ラバイです。思い掛けないこの情報は新しい「発見」の道へと繋がりました。

当ウェブサイトを「チェコ、シレジア地方におけるスピリティズムの霊媒ドローイング集」と名付けました。その名の通り、私たちはチェコ共和国北東部に位置するシレジア(チェコ語でスレスコ)地方、なかでもラドヴァニツェ(現在オストラヴァ市の区域内)でスピリティズムを基に活動を続けた「友愛の会」(チェコ語でSpiritistický spolek Bratrství)の関連で活躍した霊媒画家たちのみを網羅し続けたく思います。私たちのコレクションにある最古の描画は1905年10月24日と記されており、ミーステックのヨゼフ・クビーチェクによって描かれました。最新のものに、2002年10月1日に他界したヨゼフ・ラバイの書斎のテーブルの上に置いてあった未完成ドローイングを発見したものがあります。

私たちは収集したすべてのドローイングを入手した時の状態で保管し、一切修復の手を加えておりません。

私たちはこれまでにたくさんの資料を集めて参りました。今後、徐々に新しいアイテムを加えながら、当ウェブサイトにてご紹介させていただきたいと思います。この場を借りて、チェコ国内外の所有者の方々にお願いがございます。もし、皆様におかれまして「友愛(ブラトルストヴィー)の会」関連の描画やその他の資料をお持ちでしたら、その「画像」で結構ですので、資料として提供していただくことができますでしょうか。私たちは、シレジア地方の全ての描画を記録として残したいと考えております。お手数ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

同時に私たちは、チェコスロヴァキア時代のスピリティズムに関する写真、会員証、書籍(製本されていないもの)、絵葉書、ポスターなども探しております。

また、皆様のスピリティズムへの想い出、記憶も集めております。とりわけ、スピリティズムが旧チェコスロヴァキアにおいて禁止された1951年から1989年までの間のいわゆる「地下活動時代」についても研究しております。何かお話がございましたら、是非お寄せくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

願わくば、私たちは将来にオストラヴァ市で小さな「スピリティズム美術館」を実現したく、オリジナルの霊媒ドローイングの展示はもちろん、複製、絵葉書、ポスターなどのリリースも考えております。できるかどうかは時間が指してくれる事でしょう。

なお、等ウェブサイトは本のように編集されております。と申しますのも、私たちはとりあえずチェコ語・英語2ヶ国語版の本を刊行することを考慮しております。チェコ共和国の北東部、シレジア地方の200におよぶドローイングのほか、関連写真、その他の貴重な資料を満載にしつつ、現在はシレジア地方におけるスピリティズムや霊媒ドローイング(自動描画)に寄せる学術論の掲載も企画中です。

エヴァ&ヤン・オラヴェツ(オストラヴァ、ズビスラヴィツェ)

(翻訳:ペトル・ホリー)